ウルトラSi & ウルトラTOP
塗料について 2021.11.15
ウルトラペイントシリーズは、プレマテックス社の最新塗料。
ナノテクノロジーから生まれた高性能の塗料が、頼もしくお家を守ってくれます。
こちらのページでは、シリコン樹脂塗料「ウルトラSi」と上塗材保護コート「ウルトラTOP」についてご紹介します!
「ウルトラナノポリマー技術」&「多重ラジカル制御技術」でお家を守る!ウルトラSi
ウルトラナノポリマー技術
「ナノ」とは、「10億分の1」を表す大きさの単位です。
1ミリメートルの1000分の1が1マイクロメートル、1マイクロメートルのさらに1000分の1が1ナノメートルですので、1ナノメートルは1ミリメートルの100万分の1の大きさになります。
地球の直径を1メートルとすると、1円玉の大きさが1ナノメートルになるそうですので、ナノがいかに小さいかがお分かりになるでしょう。
ウルトラSiは、この超微細なナノスケールの技術で開発した「ウルトラナノポリマーシリコンレジン」を採用。
ナノ領域の技術で開発されたシリコンレジンは、従来のアクリルシリコンポリマーの約3/5の大きさしかありません。
この細かい粒子が均一に重合することで、シリコンクラスでは最高レベルの緻密で強靭な塗膜を形成します。
シリコンレジンの比較
■ 従来のアクリルシリコンポリマーの結合
シリコン樹脂塗料に使用されるアクリルシリコン樹脂は、アクリルモノマーに耐候性の高いシリコン成分を結合させることで耐候性を向上させていますが、結合にややバラつきや偏りが見られます。
■ ウルトラナノポリマーの結合
アクリルモノマーとシリコン成分に光安定剤を融合し、ナノレベルで結合させています。このナノスケールでの均一な結合が従来のアクリルシリコン樹脂とは一線を画す樹脂粒子内構造を形成しています。
多重ラジカル制御技術
ラジカルとは、塗料に含まれている酸化チタン(白色顔料)に紫外線が当たることによって発生する劣化因子です。
このラジカルが発生すると、樹脂の結合が破壊されて塗膜の劣化が進みます。
ウルトラSiでは、ラジカルの発生を複数の技術の相乗効果により極限まで減らし、超耐候性を実現しています。
ラジカルを抑制する「5つのステージコントロール技術」
01. 厚い多重構造無機バリア層で酸化チタン(白顔料)の表面をコート。紫外線の侵入を防ぎます。
02. 発生してしまったラジカルを厚い多重構造無機バリア内に封じ込めることでラジカルの増殖を抑制します。
03. 紫外線吸収剤(UVA)で紫外線を吸収。熱などのエネルギーに変換して放出します。
04. 発生したラジカルは、光安定剤(HALS)で封じ込め増殖を抑制します。
05. 樹脂にはウルトラナノポリマーシリコンレジンを採用。緻密で強靭な塗膜を形成します。
多重ラジカル制御形酸化チタン
ウルトラSiでは、自動車や重防食等の極めて高い耐候性が求められる分野で使用される「多重ラジカル制御形酸化チタン」を、住宅塗装業界では先駆け的に採用。
従来のシリコン塗料を凌駕する耐候性を実現しています。
■ 従来のラジカル制御形白顔料
バリア層が薄いためラジカル制御の効果は見られますが、完全には封じ込め切れません。そのため樹脂に含まれる有機質は破壊されてしまいます。
■ 多重ラジカル制御形酸化チタン[多重構造白顔料]
発生してしまったラジカルは、ウルトラSiの厚い多重構造バリア層内に封じ込められます。ラジカルの増殖を抑制しますので、樹脂に含まれる有機質を守ります。
ウルトラSiの特徴
特徴1 優れた耐候性
「ウルトラナノポリマー技術」と「多重ラジカル制御技術」により、緻密で強靭な塗膜を形成し、紫外線や雨といった外的要因による劣化から長期間お宅を守ります。
促進耐候性試験ではJIS A 6909耐候形基準値(光沢保持率80%以上)を約750時間持続し、従来のシリコン樹脂塗料を上回る耐候性が確認されました。750時間を実際の年数に換算した場合、内陸部での約18.8年間、沿岸部での約15年間に相当します。
特徴2 優れた防汚性
さらに、塗膜の表面は親水性を持つため、雨が降ると表面に付着した汚れの下に雨水が入り込み、汚れを流れ落とします。
防藻・防カビ性も備えており、長期にわたってお家の美しさを保ってくれます。
■ 従来のシリコン塗料
樹脂粒子間の融着が弱いので塗膜が緻密ではありません。
そのため、隙間に汚染物質が入り込んでしまいます。
また、塗膜が親水性を発揮しても、汚染物質が隙間に入り込んでいるため、全てを流し落としきれません。
■ ウルトラSi
塗膜が緻密で強靭ですので汚染微粒子が入り込めません。
さらに親水性に優れた塗膜表面と汚染物質の間に雨水が入り込み、汚染物質を浮き上がらせ、そのまま流し落とします。
特徴3 優れた速乾性
ナノテクノロジーを以て開発されたウルトラSiは、乾燥硬化が早いのも嬉しいところ。
塗膜形成時の環境条件に左右されにくく、安定した施工品質が実現できます。
特徴4 水性タイプ
臭いが少なく、環境負荷も少ない水性タイプ。
お住まいの方だけでなく、近隣の方にも優しい塗料です。
特徴5 極上の仕上がり
緻密な塗料成分は、なめらかで光沢のある仕上がりを実現。
特徴6 屋根塗装も可能
一般的に、屋根は外壁よりも厳しい環境に晒されることにより劣化が激しいもの。
1液水性塗料では屋根塗装は難しいとされていますが、ウルトラSiでは2液弱溶剤以上の耐候性を発揮することで、屋根塗装にも対応が可能です。
新しい住宅塗装工法「上塗材のトップコート」ウルトラTOP
従来、外壁・屋根といった住宅塗装では、主に下塗り・中塗り・上塗りの3工程がありました。
このうち、上塗材・中塗材が耐候性・耐久性・色調・艶といった複数の役割を兼ね備えていました。
ウルトラTOPは、従来の工程の最後にトップコートとして施すことで、上塗材の長期的な保護、塗膜の耐候性・耐久性を高め、耐用年数をプラス10年延ばすことが期待できます。
ウルトラTOPの特徴
特徴1 紫外線透過抑制効果
右半分にウルトラTOPを塗布、左半分は未塗布のガラス面を用意し、屋外での紫外線強度を測定した結果、ウルトラTOP塗布面には高い紫外線抑制効果が見られました。
【紫外線測定結果】
ウルトラTOP塗布面:20μW/cm2 / 未塗布面:1857μW/cm2
さらに、ウルトラTOPは酸化チタンを含まないため、塗膜破壊の原因となるラジカルを発生させません。
ラジカルを発生させない層で、紫外線をブロックする。
この高度な複合技術により紫外線によるダメージを防ぎ、ラジカルの発生を極限まで抑制することができます。
特徴2 高耐候性
促進耐候性試験でもウルトラTOPの優れた耐候性を確認しています。
通常の塗装工法では、艶がなくなり色褪せてしまったところ、ウルトラTOPを塗布した塗膜では色・艶を保っており、紫外線によるダメージが極限まで防がれていることが分かりました。
ウルトラTOPを塗ることで、上塗り塗料の耐用年数をプラス10年することも可能に!
特徴3 遮熱性の持続
ウルトラTOPの塗布によって持続するのは、色艶といった見た目だけではありません。
遮熱塗料の仕上げとして使用することで、遮熱効果の長期的な持続も期待できます。
特徴4 低汚染性
親水性に優れた塗膜を形成するため、雨水によって汚染物質を浮き上がらせ、流し落とすことが可能です。
防藻・防カビ効果も、美しく丈夫な外装の維持に大きく貢献してくれます。