まずは、トイレの排水、便器の種類から見ていきましょう。

トイレには、排水の方式が２種類あります。

１，床排水（床面に排水する方式）

一般的な排水方式のトイレで、床に接続された排水管を通って水が流れます。排水管は便器の下にあるため、目では確認できません。戸建住宅に多い排水方式です。

 

２，壁排水（壁側に排水管がある方式）

一部のマンションで使われている排水方式で、壁に接続された排水管を通って水が流れます。排水管は便器の後ろから壁に向かって接続されているので、目で確認できます。(便器の奥に太い排水管が出ています。)

お家の排水方式が分かると、お見積りが出しやすくなります。

リフォームの場合、現在設置されている便器の排水方式と同じ方式の便器をお選びください。

 

次に、便器の種類です。

トイレには主にタンクを外したタンクレスのトイレと、従来型のタンクがついたタンク式トイレがあります。

最近では、タンクレスのものが人気になってきていますが、それぞれのメリットデメリットを把握することが必要です。
また、節水機能は非常に重要です。大家族ほど、1日にトイレは何回も使いますので、1回の節水が3リットルだとしても、1日10回使うご家庭なら、年間で、およそ11トンの水を節水することになるのです。

＜タンクレス型＞

タンクレス型は、タンクがないのが特徴です。タンクがない代わりに水圧で水を流します。
タンクがない分、奥行きが10cmほど広がります。狭いトイレでは、この差が大きな差になってくるのです。また、見た目もその分スタイリッシュになります。
タンクがない分圧迫感がないため「トイレの空間が狭い…」と思っている方にはおすすめのタイプです。
一方で、タンクレスは直接水道から水を引いて流すため、水圧が低いと流れにくい、トイレ本体に手洗いがなく、必要な場合は別途、手洗い器が必要となるというデメリットがあります。

見た目もすっきりスタイリッシュはタンクレスは、水圧が低いと使えないことがあり、事前に確認が必要です。ただ、いくつか対策方法はありますので、まずは、ご相談ください。

＜タンク式型＞

タンク式には、組み合わせ型とタンク一体型があります。

★組み合わせ型

タンクと便器が別々になっているのが特徴で、最もなじみのあるタイプかもしれません。便器のみが壊れた場合、便器のみ交換すれば良いので費用が抑えられ、比較的簡単に修理できます。
組み合わせ型のデメリットは、便器とタンクの間にほこりがたまりやすく掃除に手間がかかる、タンクに一度水がたまってからでないと流せないといった点です。

★タンク一体型

文字通りタンクと便器がくっついている、一体となっているのが特徴となっています。一体型のメリットは、組み合わせ型に比べて凹凸が少ないため、ほこりがたまりにくく掃除がしやすい点です。加えて、見た目がすっきりとしているのでデザイン重視の方は一体型が良いでしょう。デメリットとしては、組み合わせ型同様タンクに水がたまってからでないと流せないこと、シャワー便座や本体が故障した場合タンクと便器が一緒になっているため、機能部を丸ごと交換する必要があります。

この他にも洗浄方式に違いがあります。

洗い落とし式・トルネード式・サイホン式・サイホンゼット式・サイホンボルテックス式の5つがあります。

節約やエコの観点から、各メーカーより、少量の水でしっかりした水流をつくり流す節水トイレがあります。機種や使用状況によって異なりますが、年間約一万円以上分の節水ができます。

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