【東京都葛飾区柴又】外壁塗装・雨漏り修理・リフォームの株式会社眞友です。

今回は、塗装の際によく聞く言葉「シーラー」「フィラー」「プライマー」についてお話し致します。

「シーラー」「フィラー」「プライマー」

これは、外壁塗装工事を行う際に、下地処理用に塗られる「下塗り材」の一種です。

下塗り用塗料には、細かく分けるとシーラー、プライマー、フィラー、バインダー、プラサフなどがあり、塗装する外壁の材質や状態により使い分けられますが、ここでは「シーラー」「フィラー」「プライマー」について見ていきます。

では、どのような違いがあるのか見ていきましょう。

外壁や屋根塗装では下塗り１回、中塗り１回、そして上塗り１回の計３回の塗装が行われます。

★シーラー：下地を調整する塗料

シーラーは、塗装面の細かいひび割れを補修したり、塗装面が上塗り材を吸い込みを抑制したりする役割を持ちます。

シーラーという言葉は、「接着する」「密封する」という意味の英語“seal”がその名の由来。下塗り塗料のことで、下地と上塗り塗料の密着性を高めるだけでなく、ヒビ割れなどで傷んだ下地に上塗り塗料が吸い込まれるのを防ぎます。

コンクリート面や石膏ボード面、モルタル面など、さまざまな種類の塗装面に対して施工できますが、使用できる外壁に制限があるのが難点です。

★プライマー：下塗りの総称

プライマーは「最初に使用する塗料」という意味で、下塗り材の総称といえます。

「最初の」という意味の英語“primary”がその由来で、「最初に外壁に塗る塗料」である下塗り塗料の総称と言われることも。シーラーと同様に上塗り塗料の密着効果を高め、下地への吸い込みを防ぎます。プライマーにも、シーラーと同様、下地のひび割れを補修する、上塗り材の吸い込みを抑制する、といった役割があります。

プライマーとシーラーは機能的にも似た部分が多いため、明確な言葉の使い分けがなされないケースもありますが、大きな違いとしては、プライマーは金属系の下地に対して多く用いられることが挙げられるでしょう。防錆プライマーなどがよく使われる塗装材で、鉄部の錆を防ぎつつ、上塗り材との密着性を高めてくれます。

コンクリート壁やモルタル壁に使う浸透性タイプや、鉄部に使う防サビタイプなどがあります。ただ、プライマー自体にはサビを取り除く効果はないので、外壁塗装前にしっかりとサビを落としてから使用しなければなりません。

★フィラー：ひび割れを補修する塗料

フィラーとは、主にモルタル壁やコンクリート壁のひび割れを埋めたり、凹凸をなくして平らにしたりする塗料のことです。

フィラーという言葉は、「埋めるもの」という意味の英語“filler”が語源の下塗り塗料。塗装面を補修してその後の塗装作業をスムーズにすることや、耐久性を向上させることがフィラー塗装の大きな役割です。

モルタル壁やコンクリート壁のひび割れを埋める際は、微弾性フィラーが多く用いられます。

微弾性フィラーは弾性が高いため、下地が動いた場合でも塗膜までひび割れることは少ないのです。

サラサラとした液体であるシーラーやプライマーに対し、比較的ドロドロとしています。厚みが出るため、凹凸や段差がある下地を平滑にするはたらきがあります。傷みが進んだモルタル外壁の下塗りに最適ですが、下地の傷みが激しい場合は一度シーラーを塗った上から塗装する場合もあります。

また、フィラーの中にはシーラーとフィラーの二つの特性を併せ持ったものがあります。それが「微弾性フィラー」。その名の通り、塗膜に弾性を持たせます。ゴムのようにやわらかい塗膜がヒビ割れを埋め、さらにそのヒビ割れに追従し、ヒビ割れが拡大するのを防ぎます。ヒビ割れを起こしやすいモルタル外壁でよく使われますが、密着性はシーラーよりも劣ります。

フィラーにもさまざまな種類があるため、塗装業者とも相談しながら、塗装面の素材や状態に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。

シーラーとプライマーの違い

実は明確に定義付けられているわけではなく、シーラーは「接着プライマー」などと呼ばれることもあります。そのため、塗料メーカーによってはシーラーとプライマーを全く同じ意味で使っている場合もあります。

ただし、プライマーは使用される外壁がシーラーとは異なります。塗料が吸い込まれやすいコンクリート壁などに使用されるシーラーに対し、鉄やステンレスといった金属部分における下地塗料として使用されることが多いプライマー。

中には金属下地のサビを抑制するはたらきがある「防錆プライマー（錆止めプライマー）」もあります。また、プライマー＝外壁と上塗り塗料を接着させるもの、シーラー＝下地への塗料の吸い込みを防ぐもの、として区別されたりもします。

シーラーとフィラーの違い

シーラーの主な目的は、上塗り塗料と下地の密着性を高めること。そのほかに下地への塗料の吸い込み防止や下地補強といった「上塗り塗料の性能向上」があります。

一方、フィラーは主にヒビ割れの補修や下地の凸凹部分を平滑にする、いわゆる「下地調整材」としてのはたらきをします。

このように、外壁の種類や状況によって上記の材料を使い分けています。

外壁の種類や状況に合った塗料を選択しないと、仕上がりに悪影響が出たり、塗装後数年で剥がれてしまうと言ったことも出てきます。

塗装は、下地処理がとても大切です。

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